小城製薬株式会社

人と自然を創造する - 誰もが健康であるために。

抽出事業

当社の前身は薬種貿易商、古くは薬種問屋業として事業を展開していました。 当初、生薬の品質は五感と経験による評価が主流でしたが、 化学的な根拠に基づいた評価が重要であるとの知見から、 早い段階で研究所を設け、その評価方法の確立に努めてきました。 これが端緒となり当社は植物成分抽出製造の道を開拓してきました。 当社は製造専用の原薬をはじめとした 生薬 及び 天然素材 の抽出製造、 医薬品、医薬部外品、機能性食品、化粧品、食品添加物などの エキス加工を行っています。

ワセリン事業

創業者の小城忠治は 1925年 大正14年4月に、米国キャルメット・リファイニング社の前身である ペンシルベニア・リファイニング・カンパニーより、ワセリンの輸入販売を開始しました。 ペンレコブランドのワセリンは狭い規格範囲を維持し、変動が少なく、上質なワセリンの 代名詞として高く評価されています。ワセリンは化学的に不活性であるため、あらゆる化学物質との組み合わせ にも相性がよく、医薬品の軟膏基剤だけでなく、工業市場でも用途が広い原材料です。 当社は創業当時から米国キャルメット・リファイニング社の代理店として ペンレコブランドのワセリンの輸入販売を行っています。

ミツロウ事業

自然物界における蝋・油脂類の分布は極めて広く、 大別すると動植物系、鉱物系、石油系に分類されます。 これらの天然ワックスの多くは防水、防湿性や電気絶縁性、蓄熱性などの特性があり、 そのなかでもミツロウは極めて優れた物理的・化学的特性を有しています。 最も注目すべきは、環境にも人体にも無害であり、土に埋めれば分解され、 食品添加物としても利用されています。 当社は創業当時より天然ミツロウの精製、漂白を行っており、 製造専用の軟膏基材や医薬部外品、各種化粧品の基剤、食品添加物としてのミツロウを 広く世に供給しています。

ハッカ事業

ハッカ(薄荷)は人類史上最も歴史のある栽培植物の一つです。 かつては北海道の北見地方での栽培が世界市場の7割を占めており、 当社は1949年(昭和14年)よりハッカ製品の製造を行っていました。 後に l-メントールの不斉合成と安価な人工香料の台頭によりその規模は縮小し、 栽培地においても南米や東南アジアからインドへ一極化されました。 一方、ハッカ(l-メントール、ハッカ油)は、医薬品原料、食品添加物、 ヘルスケア用品、香料、アロマオイル、消臭剤、虫よけなど、 幅広い分野で欠くことのできない原材料です。 当社では天然志向へのこだわりと、これら多くの需要から、 自社製造から輸入品の小分け製造へと移行し、 グローバル調達化による供給に努めています。